二世帯住宅とリフォーム

二世帯住宅でガレージを住まいと一体化していると、思いがけない接合箇所で雨漏りが発生してしまう場合があります。
注文住宅は耐久性の高い住まいを実現できますが、震度5以上の地震が何度も発生してしまうと、接着剤やコーティング材あるいはシーリング材が硬化した箇所で亀裂が発生してしまい、亀裂部分も隙間が大きくなり、最終的に雨水が浸水するようになります。
新築したときの設計図があれば、いつでも取り出せる場所に保管しておきましょう。コピーでも構いません。設計図の原本を大切に保管しておいて、リビングルームの本棚やラックにコピーをファイルしておくと便利です。
二世帯住宅は親世帯と子供夫婦世帯の二世帯が暮らしていますから、工務店と連絡しやすい環境です。どちらかが不在でも、すぐにファイルを取り出せるようにしておきましょう。
注文住宅の工務店は定期メンテナンスを実施してくれますが、基本的には外観だけのチェック作業も多いです。家族が不在でも可能なのが外観チェックのメリットですが、雨漏りに関しては住まいの内部を見てもらうことも大切です。
ガレージ一体化の二世帯住宅は、マイカーの振動音が床と壁にも影響しますので、亀裂が小さくても、発生してしまうと被害が拡大しやすいのもポイントです。雨漏りした場合は、必ず雨の日の写真や動画を撮影しておきましょう。晴れて乾燥してしまうと、どこが、どのように濡れたのか客観視しにくくなるからです。雨の日に工務店に連絡するのも良い方法です。
注文住宅の工務店は、屋外作業は雨天の日には実施できませんので、内装の仕事が入っていなければ雨の日は連絡取りやすいのだと覚えておくと良いでしょう。雨の日の当日中に急遽、訪問してもらえる場合もあります。
短い時間であっても、実際の雨漏りを見てもらうと写真や動画よりも伝わりやすいです。親世帯でも子供夫婦世帯でも、設計図や施工図のコピーを取り出しておいて、工務店の担当者に渡しましょう。
工務店の担当者は図面と現状を照らし合わせて、的確に浸水箇所を特定します。新築したときに担当してもらった工務店でも、年月の経過で不明点や曖昧な箇所も出てきますから、設計図や施工図があると説明しなくても理解してもらえるメリットとなります。
新築したときに、しっかりと設計図と施工図の管理を家族全員で話し合っておきましょう。仕様書と呼ばれている場合もありますので、新築したときの関連書類を、まとめて保管しておきましょう。